PICK UP

【作家インタビュー】

|

2021.02.25

vol.7 一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会代表理事 二本柳 志津香さん

CRAFTINGをご覧いただいている皆様、こんにちは。


今日の東京はまた寒さが戻ってはいるのですが、

近所の沈丁花の蕾はちゃんと膨らんできているし


私の実家は桜の開花が早い地方なのですが、

雪割り桜はもう満開だそうで、ああ、春めいてきたな~と

ほっとする瞬間が増えてきました。


食卓に春の食材が並び始めるこれからの季節にも

ぴったりなレッスンをCRAFTINGでご紹介いただいている


一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会

(略称:TWSA)代表理事二本柳志津香さんの

インタビューが今週からはじまります。


初回は、テーブルコーディネートをはじめられたきっかけをお伺いしました。


どうぞおつきあいいただけたら嬉しいです。


▲基本的なルールとマナーが学べる「ティータイムのテーブルコーディネートとマナー」講座のスタイリング作品


家族や大切な人との食事は、暮らしのなかの大切なワンシーン。

毎日の食卓の記憶が折り重なって、その家の歴史となっていくように


美味しいものを、おいしくいただくための食器選び、

華やぎや彩り、癒しを添えてくれるお花選びやアレンジの方法、

日本の文化でもある和食がお献立なら、例えば一汁三菜を

食べやすくきれいに食卓に並べること、など


日常を気持ちよく整える、そんなヒントが学べるのが

二本柳さんが教えてくださるレッスンです。



現在開講中の「ティータイムのテーブルコーディネートとマナー」は

初心者の方でも気軽に学べ、3月1日からは資格取得が可能な

「ジュニア・テーブルウェアスタイリスト®講座」も開講が予定されていますが


二本柳さんのクリエイトされるテーブルの上の世界は

とてもあたたかくリラックスした雰囲気のなかに

自然と集まる人が笑顔になるしつらいが施され

日常に寄り添いながらも、豊かさやオリジナリティにあふれています。


本日はその魅力に迫りたいと思います。


▲雰囲気のあるステキな色合いと柄のテーブルランナーは、ご主人のお母様にリバーシブルでつくってもらった手づくり





テーブルコーディネートをはじめられたきっかけを教えてください


「テーブルコーディネートをやってみたい、というよりも

和菓子をキレイに魅力的に見せたい、というところから始まったんです」


東急東横線の自由が丘駅からほど近く、静かな住宅街のなかにある

まるでパリのアパルトマンのようなアトリエで

やわらかい自然光に包まれながら、二本柳さんの取材は始まりました。


テーブルコーディネートとの出会いをお伺いしてみると意外なお答えが。


沖縄の出版社にお勤めだった二本柳さん。

東京と沖縄を行き来するなかで、ご主人と出会い、

結婚までの1年間は「好きなことをする!」と決めて、

様々なお稽古事をはじめられたそうです。

そこでこの世界に出会ったのかと思いきや…、


出版社でバイタリティ溢れる社会人生活を過ごしてきたこともあって

楽しい充電期間のはずが、最初の1か月目で少しずつ、そんな日々に飽きが。

「志津香ちゃん、実家が和菓子屋さんなんだし、何か自分で初めて見たら?」

と背中を押してくれたご友人の言葉に、「じゃあ、やってみよう!と(笑)」


二本柳さんのご実家は青森の老舗の和菓子屋さん。

お母さまが後を継いで家業を営んでいらっしゃいました。


「当時フランスからマカロンスイーツで有名な Ladurée(ラデュレ)が

日本に出店して話題になっていたんです。私もあのパステルな世界に衝撃を受けて。


なんてかわいい世界なんだろう。こういった和菓子があったら、

若い方にも食べていただけるんじゃないかと思ったんです」


▲取材日のスタイリング。フレンチテイストのシックな色合いの生花がテーブルの華やぎに


そして、ご自身の20代の感性と直観を頼りに

『ケーキスタンドにのせたくなるような和菓子を』をコンセプトに

和菓子のオンラインショップをスタート。


人気女性雑誌の多数取り上げられるようになり、

中でも女性ファッション雑誌『25ans(ヴァンサンカン)』の

読者モデルだった女医さんがお持たせの和菓子として紹介してくれたところから、

『セレブ御用達の和菓子』として瞬く間に人気に火がつきます。


そのうち、

「ホームページをみた麻布十番の開業医の奥様からお子様のお誕生日に

『和菓子のケータリングもやってほしい。飾りつけまでやってくださいませんか?』

というお問い合わせをいただいて。


オンラインショップでは、コンセプトどおり、

和菓子をケーキスタンドに並べた画像を用いていたので

「そんな風にアレンジまで対応してくれると思ってのご依頼なんだと思ったんです。

でも、飾りつけについては素人の見様見真似。それではダメだなと。


そんな話を当時ポーセラーツを習っていた食器が大好きな友人に相談してみたら、

『志津香ちゃん、それじゃあ東京ドームで2月にテーブルウェアフェスティバル(※)があるから、

チケットがあるから行って見てきなよ!』とチケットをもらって(笑)」


再びご友人の言葉をきっかけに、そのイベントに出向き、

テーブルコーディネートにはルールやマナーがあることを知った先生は、

早速10か所以上体験レッスンに出向き、師事する方との出会いにつながったそう。


「和菓子のケータリングに対応するために『私は仕事としてこういうことがしたい』と話したら、

『とてもそれはすばらしい』と言ってくださって。ここで学ぼうと決めました」


▲春が待ち遠しくなるムスカリは根をガラスのなかに浮遊させて。二本柳さんのレッスンはテーブルフラワーのアレンジ方法も学べる


和菓子の新しいブランドを育てたいと思っていた二本柳さんが

テーブルスタイリングを生業とされたきっかけとなった物語りは


お客様との出会い、ご友人との大切なご縁、

そして次々とご自身の思いをかたちにしていく

二本柳さんの軽やかさとキラキラした熱量に満ちていました。


奇跡の連続のようなストーリーに、

バイタリティの秘訣をお伺いしてみると


「子どもの頃、芸能事務所に入って子役をしていた時代があります。

当時、パリコレにも出たことのある先輩から、


『スケジュール管理と自分の夢に向かってがんばることをやりなさい。

手帳をつくって最後のページに今年の目標を10個書きなさい。

叶ったら赤字で消すのよ!』と教わったことがあって(笑)


それから、13歳の頃からずっとそれを続けているんです。


コロナの影響もあって、明日のことがわからないから、

流れにまかせたほうがいいという方も増えているようですが、

私にとっては、この日記が道しるべです」



取材日は、今年のテーブルウェアフェスティバル(※)での

受賞者の方が発表になったタイミングと重なっていました。


二本柳さんのレッスンの卒業生の方最優秀賞受賞、

スクール生の方が入賞されていらっしゃったのでお祝いをお伝えすると

その日何回目かの満開の笑顔が咲きました。


「生徒さんたちとみんなで、2年先に受賞の目標を掲げていて

それも日記に書いてあったのですが(笑)

前倒しで受賞できたことがとってもうれしいです」


前に前に、明るく全力で走り続けるエネルギーの元は、

進むべき先をブレずに毎日見つめ続けているから。


作品だけでなく、ご自身の生き方もクリエイトされている二本柳さん。

生徒さんたちから圧倒的共感を集めている人気の理由がわかった気がします。


次回はアトリエへのこだわりやCRAFTING講座への思いなど、詳しくお伺いします。


▲フランスをイメージしたファッションの二本柳さんが側に立って初めて絵になる様、スタイリングされている


今日のCRAFTINGマガジンはこちらでおしまいです。


コロナだけでなく、季節の変わり目、ご自愛ください。



※テーブルウェアフェスティバルとは、ガラス、漆器、木工品など、

食卓を彩る様々なテーブルウェアが一同に会する日本最大級の“器の祭典”。

13万点以上もの商品が東京ドームに並び、毎年27万人以上の方が来場するイベント。

食卓を彩るテーブルウェアの新しい提案と、日本の食文化発展への寄与を

コンセプトにテーブルウェア大賞というコンテストが開かれている。





\テーブルスタイリングのルールとマナーが選べる/\資格取得ができる/

テーブルスタイリング講座の特集ページこちら


ティータイムのテーブルコーディネートとマナー

経験や知識がゼロ でも、大丈夫。どなたでも安心して学んでいただけます。
必要なのは、「やってみたい!」 その気持ち。

テーブルコーディネートって敷居が高い?
そんな方も大丈夫。楽しく気軽に
...

ジュニア・テーブルウェアスタイリスト®講座

この講座ではテキストと専用教材をお届けいたします。
テーブルウェアスタイリストについて
テーブルコーディネートとそのマナーについて
テーブルフラワーのについて講義と実技を組み合わせて学んでいただ...


「ジュニア・テーブルウェアスタイリスト®講座」は3月1日からは開講予定です


ライタープロフィール

・CRAFTINGスタッフ

CRAFTINGでコンテンツを担当しています。
4月から小学校入学の娘の通学バック関係がやっと作り終わったと思っていたら、
次はピアニカケース!が必要なようです。パイピングが上手に縫えるといいのですが…。
皆様、今、何の手づくりを楽しんでいらっしゃいますか?

PICK UP