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【作家インタビュー】

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2021.04.08

vol.11 刺しゅう作家 maki maki 菅野絵里香さん

CRAFTINGをご覧いただいている皆様、こんにちは。



今週も、CRAFTINGで「リボンと刺しゅう糸で繊細に描く花刺繍」の

レッスンをデザインしてくださったmaki maki 菅野絵里香さんのインタビューです。



制作時、こだわりやポイントにしていること

(色・素材・デザインなど)から、

今回はお伺いします。



写真:maki maki 菅野絵里香さん

 





作品には温かさや柔らかさを。心地の良い色を選んで

「作品には温かさや柔らかさを感じれるように、

素材は基本刺しゅう糸とリボンのみで制作しています。


あと感情や気温、見てる景色など

その時その時の感覚を大事に

心地の良い色を選んでいます。


なので、その時の色を見ると今の心の状態も

なんとなく見えてきたり面白い発見もあります。


刺しゅう糸の色や綺麗に見える角度、糸の表情を

よく見ながら観察するように刺しています」



▲愛らしい小さな巾着は、リボン刺しゅうのふっくらしたお花がアクセント



色々な刺しゅう小物がある中で、アクセサリー作りを

メインに選ばれた理由についてもお伺いしました。








刺しゅうを気軽に日常に取り入れてほしくて

 「昔は壁に飾れる刺しゅうも作っていましたが

お客様が気軽に刺しゅうを日常に取り入れやすくするには?と

考えた時にアクセサリーや小物がまず頭に浮かびました。


あとは、イベントなどでお客様の会話の中から

「こんな刺しゅうの物が欲しい。」などアイデアを頂く事もあります。

そうして出来たのが刺しゅうの帯留めでした。


今後アクセサリーだけにとらわれず、洋服など

また大きな作品にももっと挑戦したい思いもあります」

 



▲「リボンと刺しゅう糸で繊細に描く花刺繍 バレッタとブローチ」講座でご紹介させていただいている作品






さまざまな作品づくりに意欲的なmaki makiさん。

刺しゅう作家さんになられたきっかけは何だったのでしょうか?







「仕事で嫌なことがあっても刺しゅうが寄り添ってくれる」

「大学卒業後は、銅版画をずっとやっていきたい思いがあり

大阪の銅版画工房に通いながら、雑貨屋さんで働いてました。


銅版画は力作業がいる為、右肩の怪我をしてからは工房に通うのをやめ、

医療事務の仕事をしながら刺しゅうを始めました。


仕事で嫌なことがあっても刺しゅうが寄り添ってくれるかの様に

心地の良い時間を私にくれる気がして、

それが刺しゅうを今でも続けられる理由です」


刺しゅうと出会って一年後、2015年から作家として活動を開始されたそうです。


Instagramでユーザーの方と積極的にコミュニケーションを取られている

maki makiさんですが、お客様との交流で大切にされていることを伺いました。



▲制作時に癒されているという、多肉植物が並んだmaki makiさんの作業机





 人の表情が見えないSNSだからこそ、一歩近づいた距離感を大切に

 「SNSでどんどん作品や情報が溢れている今の時代、

自分の作品が埋もれていくんじゃないかと常に怯えています(笑)


日々更新されていく中で、私のSNSを見て

何かを感じて頂けるだけでとても嬉しいので、


コメントにはひとつひとつ感謝を。

そして、ひとりひとりにお礼とは別に

一言メッセージは添えるようにしていて


人の表情が見えないSNSだからこそ、

お客様とは一歩近づいた距離でお話をするように心がけています。


そして展示会やイベントなどで直接お客様に

お会いした時の会話に繋がりやすく、


お客様とのコミュニケーションも広がりその時の楽しさが

制作のモチベーションへとさらに繋がっているように感じています」

 


作家活動での嬉しかったエピソードについてもお話しをお伺いしています。







“人の心・暮らしに寄り添える色”がコンセプトに

「最近では展示だけでは無く

新しいお仕事も出来る事に年々幸せを大きく感じています。


その他では、友達の結婚式にウェルカムボードや

リングピローをオーダーして頂き、

友達の貴重な日に作品で彩りを添えられた事でしょうか。


あの幸せな温かい空間の中に

作品が溶け込み合い友達やその家族も喜んで頂けた事に

“この仕事をやっていて良かった”と初めて思った瞬間かもしれません。


その事がきっかけで、自分の作った物でお客様の日常に

ほっと笑顔になれる彩りを添えるお手伝いがしたいと思い

“人の心・暮らしに寄り添える色”をコンセプトが生まれました」


次週は 刺しゅうアイテムの収納のこだわりや

今回のレッスンを受講される方へのメッセージをお伺いします。


▲彩りと華やぎを添えてくれる、あたたかみのある色合いのブローチの数々






maki maki 菅野絵里香さん <profile>

大阪芸術大学を卒業後、2014年から刺しゅう制作をはじめる。

刺しゅう糸1本どりや2本どりの繊細なラインで描き、

リボン刺しゅうを組み合わせて甘すぎない華やかさを

アクセントにした花や植物、動物たちの刺しゅう小物に定評がある。

各地の企画展に出展販売を行う傍ら個展も開催。

『#今身につけたいハンドメイドアクセサリー150』

(小社刊)に作品を掲載。






リボンと刺しゅう糸で繊細に描く花刺繍 バレッタとブローチ

花は、リボン刺しゅうのレイズドステッチでふっくらとさせました。
ブローチの葉は、糸刺しゅうの3種類のテクニックで刺して変化をつけ、流れるような曲線が優しさを強調しています。
バレッタとブローチを一...

リボンと刺しゅう糸で繊細に描く花刺繍 小さな巾着袋

縦長、放射状、花束、それぞれの花刺繍を袋中央に刺した上品なデザインの手のひらサイズの巾着袋は、アクセサリー入れに最適です。
レイズドステッチとフレンチノットステッチ、ギャザーローズステッチ、プラムス...

リボンと刺しゅう糸で繊細に描く花刺繍 折りたたみポーチ

存在感のあるリボン刺しゅうのマーガレットをフラップ中央に施し、小さな花を散らした大人かわいいデザインです。
小花と葉は、レイジーデイジーとサテンステッチで表現。
フラップの縁にあしらったポンポンレ...

ライタープロフィール

・CRAFTINGスタッフ マガジン担当

CRAFTINGでコンテンツを担当しています。

今回ご紹介させていただいた野木先生の
子ども服の本は私も何着も作りました。

リバティの布を裁断するときは未だに緊張しますが
サイズアップするたびにうれしい気持ちになります。
アイロンがけが本当に暑い季節になりましたね…。


皆様、今、何の手づくりを楽しんでいらっしゃいますか?

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