PICK UP

【作家インタビュー】

|

2021.06.10

vol.19 ソーイング作家 野木陽子さん

CRAFTINGをご覧いただいている皆様、こんにちは。



今週は、シャツ&ブラウスのソーイングレッスンを

ご紹介してくださった、ソーイング作家 野木陽子さん

第一回目のインタビューです。


ソーイング作家さんとしての活動を始められたのはいつ頃からだったのでしょうか?


本日は作家活動のスタートのきっかけについてからお伺いしました。












服の自ブランドから始まった作家活動への道

「 始めは洋服の自ブランドでスタートしました。

それも縫製工場に出さずに全て自分で制作をしていたので

自然とこちらの道へ来た気がします。


まずは、布の特徴を生かしたコサージュ本を出し、

2006年頃から本業のソーイングデザイナーへ移行していきました」


▲野木さんのオリジナルブランドの作品集(1997年ごろ)より


▲ソーイング作家としてのデビュー作となった著書『ふんわりスカート ガーリースタイルカタログ』(小社より2006年発行)





お洋服のデザインを考えるときに参考にされていることがあるのでしょうか?

また、パターンを起こすときに大切されていることについてもお伺いしました。








時に素材ありき。ピンときたものをデザインに膨らませて


「流行は意識します。毎月ファッション誌をみたり、テレビに出ている人の服を見るのも好きです。

その時にピンときたものを自分の中で膨らませデザインを考えます。

素材ありきなので、素材を見てひらめく事も多いです。

パターンはルーズより、ある程度体に添った綺麗なラインを意識しています。


立体裁断で型紙を起こします。平面で型紙を起こすときは

必ず立体のトルソーにも当てるし自分でも着て修正します」





▲『シャツ&ブラウスの基本パターン集』に掲載されている、身頃のバリエーション。トルソーに美しいラインのパターンが映える

▲『シャツ&ブラウスの基本パターン集』では、パーツごとに展開したパターンが紹介されている。面倒な製図をしなくても自由に組み合わせが楽しめる




制作時の野木さんのこだわりをお伺いしました。







オートクチュールの様なクラフト感が好き


「 オートクチュールの様な、時間をかけ手の込んだハンドワークが好きです。

手でかがるボタンホールや丁寧な裏の始末、ミシンの刺しゅう機能を使ったりと

時間をかけ、 どこかハンドクラフトの部分があるところに魅力を感じます」



▲美しいスモック刺しゅうで彩られた洋服は、手の込んだクラフトワークの作品例



よく使う布の種類や好きな色についても、お伺いしてみました。







布は季節やつくるアイテムによって使い分け

「洋服の布はバラエティーに富んでいます。


季節や作るアイテムにより使い分けるので

よく使うものはないかも知れません。


綿、リネン、ウール化繊、プリント、織物など、沢山あるので

毎回デザインや用途で使い分けます。


色は全部大好き!逆に制作であまり使わない色は黒でしょうか?」


▲左からポリエステル楊柳、アムンゼン、ジャガードの生地。既製服でよく見られる化繊の布で縫製に慣れている方向け(シャツ&ブラウスの基本パターン集より)

▲左からジョーゼット、ポリエステル、オーガンジープリント。平織りで薄手の化繊三種(シャツ&ブラウスの基本パターン集より)

▲「シャツ&ブラウスの基本パターン集」では、布の種類や用途についても詳しく紹介されている




1日の制作時間はどのくらいなのでしょうか?

ご愛用のソーイング道具についてもお伺いしました。







子供が帰宅するまでの5時間位を制作時間に

「 夕方子供が帰宅するまでにやります。5時間位でしょうか?

子供の手が離れ、住まいの環境も整えば、もっとやりたいです。

制作しない時はボーッとしたりアイデア出しをしたり。


愛用しているのはヨーコノギミシン(笑)です。

子供中心で仕事場が限られている今にとても重宝しています。


直線縫い専用ミシンも持っていますが、著書本の制作でもこのミシンを使っています」



▲野木さんとジャノメミシンさんが共同開発したヨーコ ノギソーイングマシーン(小社より2008年発行の雑誌『ソーイングポシェ』に掲載)



20年以上もソーイング作家さんとして活躍されている野木さん。

実は小学校4年生の三つ子ちゃん(全員男の子!)のお母さんでもいらっしゃるそうです。


今回CRAFTINGでご紹介いただいている『シャツ&ブラウスの基本パターン集』と動画レッスンでは、

各パーツを自由に組み合わせるだけでオリジナルデザインの洋服がつくれるご提案を


そして、野木さんの子ども服の著書「仕立てのきれいな着ごごちのいい小さな子の服」では

スナップボタンでお子さんのお着替えがらくちんな工夫を


ソーイングのお仕事と暮らしがすてきに溶け合っているかのように

楽しく、時短簡単に、美しく作れる方法を教えてくださる野木さん。


今回のインタビュー内容もそんな野木さんのお人柄や

大きくてあたたかくて明るいまなざしにあふれていました。


来週も続きます。どうぞお楽しみに。










<作家profile>野木陽子さん

桑沢デザイン研究所ドレスデザイン科卒業。

その後、NYのMaison Sapho School of Dressmaking and Design.Inc.にて

フレンチオートクチュールを学ぶ。現在、大人服のワークショップを開催しつつ、

大人服と子供服を中心に作品を発表。オリジナルミシンのデザインにも携わり、

ソーイングの楽しさを提案している。著書に『着心地のいい小さな子の服』

『シャツ&ブラウスの基本パターン集』『ワンピースの基本パターン集』

(小社)ほか多数。


http://www.yokonogi.com

https://ameblo.jp/yokonogi/

https://www.instagram.com/yokonogi5058/




【動画のみ】シャツ&ブラウスのソーイングレッスン

大人気書籍『シャツ&ブラウスの基本パターン集』(サイズ展開/7・9・11・13・15号)を元に、本には掲載しきれなかった、きれいに作るためのテクニックや押さえておきたいポイントをたっぷりと紹介します。...

【書籍セット】シャツ&ブラウスのソーイングレッスン

大人気書籍『シャツ&ブラウスの基本パターン集』(サイズ展開/7・9・11・13・15号)を元に、本には掲載しきれなかった、きれいに作るためのテクニックや押さえておきたいポイントをたっぷりと紹介します。...


ライタープロフィール

・CRAFTINGスタッフ マガジン担当

CRAFTINGでコンテンツを担当しています。

今回ご紹介させていただいた野木先生の
子ども服の本は私も何着も作りました。

リバティの布を裁断するときは未だに緊張しますが
サイズアップするたびにうれしい気持ちになります。
アイロンがけが本当に暑い季節になりましたね…。


皆様、今、何の手づくりを楽しんでいらっしゃいますか?

PICK UP

【作家インタビュー】(21)