PICK UP

【作家インタビュー】

|

2021.07.08

vol.23 刺しゅう作家 ayaさん

CRAFTINGをご覧いただいている皆様、こんにちは。


今週は、「Sunny Thread 15色で描く 草花と動物の庭」を

ご紹介してくださった、刺しゅう作家 ayaさんの

第二回目のインタビューです。


刺しゅう作家になられる前はデザイナーをされていたayaさん。



子供のころから洋服のデザイン考えたり、縫い物がお好きだったかお伺いしました。






小さいころからモノをつくるのが好き

「小さいころから工作をしたり、お菓子を作ったりが好きでした。

そんな遊びの一つに手芸や服作りもあったように思います。


父親が出版の仕事をしており、ファッション雑誌や洋裁の実用書が暮らしの中で

身近にあったこともソーイングや手芸に大きな興味を持つ要素だったと思います。


小学生のころ7つ上の姉と一緒に洋裁の本を見ながらスカートを作ったのが初めての服作り。

生地屋さんで生地を選び、型紙に合わせて生地を切って、ミシンをかけて、

一着の服が出来上がるという楽しみを知った出来事でした」


CRAFTINGのレッスンでご紹介いただいている「鳥と草花のトートバッグ」は、

特別にayaさんが型紙から書き起こしてくださった、ワンショルダータイプのバッグです。

刺しゅう作家ayaさんの可愛らしさがいっぱいに詰まったトートバッグ。

小さいころからソーイングがお好きだったのですね。



▲レッスンの材料セットの「鳥と草花のトートバッグ」




ESMOD JAPON東京校に通われていたayaさん。

どのような分野を勉強されていたのでしょうか?お伺いしました。

 

「ESMODはフランスに本校があるファッションの専門学校ですが、

デザインとパターンの二つの柱を基本に学んでいきました。


デザイン画や製図、縫製…毎日課題に取り組む日々はとてもハードでしたが、

国際色豊かな先生の授業、全国から集まる個性あふれる仲間との時間は

今振り返ればとってもよい思い出です」


 

▲ayaさんの留学中のポートレートより




では、いよいよ刺しゅうをはじめたきっかけについてもお伺いしていきます。







仏のオートクチュール刺しゅうの映画に魅かれて

「専門学校を卒業してアパレルのデザインの仕事をしていましたが、

年間を通してすごい速さでたくさんの服を製造ラインに乗せながら

生産していく日々を全然楽しめず、自分に合ってないとすぐに気づきました。


ファッションの学校を卒業して、デザイナー職で就職というのは

その業界では一般的で、自分もその流れに乗ったのですが、なじめず。

 

そこに身を置いたことで自分がしたいモノづくりを改めて考えることになりました。


そしてもっと自身の手を動かして、一つ一つの物を完成させていくようなことが

自分は好きだし、そういうことをしていきたい思うようになりました。

 

そんな中、『クレールの刺しゅう』という

オートクチュール刺しゅうをするフランスの田舎に住む

一人の女の子が主人公の美しい映画に出会い、

私も自分の手を動かして刺しゅうがしたいと思いました。


とても単純ですが、それが刺しゅうをはじめるきっかけです」



 

▲パリに留学していた寮の近くの公園にて







立体感、素材感、重厚感がある特別な美しさ

「フランス語がほとんどできないまま飛び込んだ刺しゅうの学校は

見様見真似でその実技を習得する必死の日々でしたが、

今振り返るとすべてがピカピカ輝いているような、まばゆい思い出です。

 

ルサージュというフランスのオートクチュールコレクションの刺しゅうを

実際に制作しているメゾンが運営している学校で、


学校のとなりでは実際のオートクチュールコレクションに使われる

刺しゅう部分を制作しているアトリエがあり、

一度見学させてもらった時のことはよく覚えています。


自分が思っていた「刺しゅう」のイメージを覆すような立体感、素材感、重厚感。


斬新なアイデア、良質な素材、匠の技で表現される美が

日々生み出されていることが想像できる特別な空間でした」 

 



作家として活動を始められたきっかけについてもお伺いしました。







もっとカジュアルに日本のデイリーユースになじむ表現に

「パリで学んだオートクチュールの世界で施される刺しゅうは本当に手が込んでいて絢爛豪華。

たくさんのプロフェッショナル達が時間をかけラグジュアリーなものを作り上げ、

それを実際に購入し楽しむのは、ごくごく一部の富裕層の方たちなのではと思いました。

 

この学んだ技術を生かしつつも、もっとカジュアルに日本のデイリーユースに

なじむような表現がしたいと思い、ブローチを作り始めたのが活動のきっかけです」




▲ビーズの技巧が美しいおさかなのブローチ




ayaさんの留学時代のお話しをたくさんお伺いすることができました。

オートクチュールの刺しゅうの映画、私も見てみたいと思います。



インタビューのなかの

「自身の手を動かして、一つ一つの物を完成させていくようなことが自分は好き」

というayaさんの言葉や思いに、とても共感しました。



今週のCRAFTINGマガジンはこちらでおしまいです。


また来週もayaさんのインタビュー記事をお届けします。








<作家profile>刺しゅう作家 aya 元田綾子さん

1983年東京生まれ。ESMOD JAPON 東京校卒業。

アパレルデザイナーとして勤務の後、パリにてオートクチュール刺しゅうの基礎を学ぶ。

2009年『日々の装いに添える小さな手仕事』をコンセプトに刺しゅう作品制作をスタート。

2016年オーガニックコットンのオリジナル刺しゅう糸を商品化するための

Sunny Thread Projectスタート。


2020年「わたしのための心地いいもの」をコンセプトに

サステイナブルな素材で作るインナーウェアラインをスタート。

https://www.chez-aya.com/

https://www.instagram.com/chez_aya/






Sunny Thread 15色で描く 草花と動物の庭

刺しゅう作家ayaさんによる、動画レッスンつきの刺しゅうキットです。

人や環境に配慮したオーガニックコットンにこだわって作りました。

オーガニックコットン糸を天然の植物染料で染めた、aya...


ライタープロフィール

・CRAFTINGスタッフ マガジン担当

CRAFTINGでコンテンツを担当しています。

娘がまだ小さいときにクマや女の子のお人形や
その子たちのお洋服をつくったりしていたのですが
羊毛フェルトのハンドメイドは未体験な私。

Fluffy Maryさんの作品の子たちを見ていると
お顔のかわいさはもちろんのこと、
お洋服がおしゃれすぎてもう、これは
つくってみたい気持ちがとまりません!


皆様、今、何の手づくりを楽しんでいらっしゃいますか?

PICK UP

【作家インタビュー】(26)